2012年11月27日

岡田征陽選手、競輪グランプリへの戦い

弊社には、競輪選手が多く来て頂いています。選手の筆頭は、以前のブログでも紹介したS級S班の武田豊樹選手です。武田さんは、6月の高松宮杯競輪で優勝し、今年、GU2勝、GV6勝と優勝回数では、過去最高の成績となり、年末30日に京王閣競輪場で行われる競輪グランプリへの出場を決定させています。
競輪グランプリは、今週末に行われる競輪祭GT終了時点の賞金ランキング上位者とGT優勝者が主な条件となっており、約3000名いる競輪選手のうち9名しか出場する事が出来ません。優勝賞金は1億円と、勝てば賞金王がほぼ確定するようなビックレースです。
そんな競輪グランプリですが、弊社を利用している選手でもう一人競輪グランプリの出場ボーダーラインの選手がいます。

東京出身の85期岡田征陽選手です。
岡田さんの近況成績はこちらをご覧ください。
http://keirin-station.com/senshu/recent/013685

岡田さんは、1年半ほど前の2011年夏に、武田さんから弊社の事を聞き、トレーニングに興味があるとの事で指導を担当するようになりました。もともと2003年のヤンググランプリを制するなど実力のある選手だったようですが、2010年は一度も特別競輪(GT、GU)へ出場できず不本意な成績の状態でした。

そんな岡田選手に対し、初めは私もどのようにトレーニング指導をしていけばよいか手探り状態でした。そこで、単に低酸素トレーニングだけの指導ではなく、メニュー中のぺダリングや重心の使い方を丁寧に解説し、岡田さんのフィーリングと客観的な情報とのすり合わせを行いました。そうすると、秋の大垣記念(GV)で武田さんとワンツーフィニッシュを飾り、共同通信社杯(GU)では決勝まで進出。今年3月の日本選手権GTでも決勝進出と特別競輪でコンスタントに結果を残すまでになりました。

そして、今年初めに岡田さんと一緒になって考え、掲げたGV優勝という目標も、5月の別府記念で達成。一時は賞金ランキング3位まで浮上しました。そして、見えてきた競輪グランプリへの出場。競輪選手ならだれもが憧れる舞台が、地元バンクの京王閣となれば、目指さないわけにはいきません。目標をグランプリ出場に変更し、そのための弱点克服対策などを一緒に調整してきました。

岡田さんの成績は、夏場にやや低迷したものの、GVではコンスタントに決勝に進出し、着々と賞金を積み重ね、現在ランキング8位の状態です。この賞金ランキング争いが実は熾烈で8位から11位までが数100万円の差となっています。

そして、今週末に行われる競輪祭(GT)は優勝すれば2500万円!決勝に進めば最低でも数100万円の賞金となります。この競輪祭でグランプリの行方が決まるとなると、私も落ち着いていれません。今日最後の調整をしたのですが、良い状態に仕上がったと思います。

競輪祭は、岡田選手、武田選手は特別予選(いわゆるシード)スタートとなるのですが、その特別予選には、もう2名も選ばれており、27名のシード選手のうち4名が関わっている選手で、準決勝、決勝と勝ち進んでくれる可能性が大いにあります。

競輪というとギャンブルイメージが強いですが、純粋な体力勝負だけでなく意地と人情なども垣間見える走りが観れます。私も車券を買うわけではないですが、純粋に面白いので是非注目してみて下さい。

※個人情報保護の観点から本人に掲載許可をいただいた選手のみ実名、裏話を公開しています。

安藤
posted by トレーナー at 20:59| Comment(0) | 自転車

2012年11月22日

コーチ研修 at サイクルスポーツセンター

昨日から日本サイクルスポーツセンターで日本体育協会認定自転車コーチ養成研修が始まっています。日曜日まで丸5日間自転車の勉強づくしです。昨日は、開始時刻が13時だったので多摩区の自宅から自走で行きました。天気もよく久しぶりのロングライドだったので、前半は気持ちよく走れました。途中、プロトライアスリートの篠崎さんとお会いし、小田原までは牽いてもらいました。小田原から熱海の海岸線ライドは、鹿屋の大学時代を思い出させてくれました。そして熱海からは、山伏峠を越えなければ修善寺へたどり着けません。峠の入口もわかりにくく、地元民らしき人に何回か道を尋ねながらようやく峠に取り付いたものの、しょっぱなから10%をかるく上回る壁が出迎えてくれ、それが峠の山頂まで延々続くようなゲキ坂でした。久しぶりの100kmライドで足に余裕がなかった上に、ローギアが23Tまでしかなく、修行の峠越えとなりました。余裕をみて8時に出発したのですが、到着したのは12時半。危うく遅刻するところでした。

今日も朝8時半から夜10時までいろいろ予定が詰まっていますが、好きな事なので楽しめます。
自転車に関して、他の指導者との意見交換もたのしみです。

写真は、宿泊施設から眺めた、室内250m競技場と富士山です。
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posted by トレーナー at 07:53| Comment(0) | 自転車

2012年10月18日

「落車して良かった」ある競輪選手の話

先月競輪競争中に落車して鎖骨骨折と擦過傷を負ったA選手。今日、久しぶりにトレーニングに来ました。彼は、今年の初めから私がトレーニング指導を始めたのですが、それ以前にも大きな落車をしていて、初めてあった時には緩いジーンズの上からでも足の太さの違いがわかる程、筋肉バランスが悪く、その後の回復がうまくできず成績も全盛期より低迷していました。それでも競争得点は100点後半以上もあり強い選手です。

落車後は、筋力の低下だけでなく股関節の稼働域の低下や痛みをかばう動きによる左右非対称な動きなど、様々な問題が出てきます。
かばっていると認識せずに、「まずは距離から慣らそう・・・」などと考え、崩れたフォームでトータル1000kmも乗れば、そのフォームでの筋肉が発達して、いざもがき始めたりするとますます偏った筋肉や稼働域の動きとなります。

彼もその典型で、そのアンバランスをごまかしながら乗っていたので、まずは重心のつかみ方やバランスを司るインナーマッスルを意識させるための補助ドリルを何パターンも指導していきました。それと平行して効率の良いペダリングスキルを身につけるドリルも行い、競輪競争でも徐々に結果がではじめ、競輪のタブロイド紙でも完全復活とされた矢先に、先月の落車となりました。

私もショックでしたが、入院中何度か連絡して状況を確認した時の彼は、気持ちが切れておらず「全然へこんでないですよ」と笑い飛ばしていました。そして今日、久しぶりにトレーニングに来てまずは動きのチェックから行いました。

私は、以前と同じようにアンバランスな筋肉の付き方となっていないかと心配していましたが、アンバランスな動きや筋肉の付き方は目立たず、逆にどうしても修正が効かずに、気になっていた左足首のアンクリングも修正されていました。彼曰く、「入院中ずっと動きやどうしたら早く復活できるかを考えていて、退院して直ぐに強度をかけず、丁寧に体重移動と重心を使うペダリングをイメージしながら練習してました。そしたら、以前よりも体を使う感じが良くなってきたので、怪我して良かったです」

彼が前向きなのもすごいですし、私が今年初めから指導してきたことをしっかりと振り返りながら、自分なりに考えて自分で修正できるようになったことがとても嬉しく思いました。彼が出場する次の競輪競争はGVと来月のGT。GTに照準を合わせ、大きな結果が出るよう私もモチベーションMAXです。

落車は小さい頃から経験しておきましょう(笑)写真は本文と関係ありません。
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安藤
posted by トレーナー at 11:02| Comment(0) | 自転車

2012年09月11日

日本体育協会公認コーチ研修

先週から4日間続けて缶詰勉強をしてきました。日本体育協会が認定する公認コーチ研修の座学です。今回は、共通科目の内容だったので、自転車以外の種目の受講生が100名弱来ていました。講師は、大学の先生を中心に行われたのですが、現場を知っているなと思わせる話をする先生もいれば、理想論だけ言われても・・・と感じてしまう先生もおり、ふだんからコーチング現場で活動している受講生の反応も様々でした。
11月には、専門科目の研修会が5日間日本サイクルスポーツセンターで行われます。コーチングについてこれまでの反省、復習と、これからの新たな取り組みについてもっと勉強しようと思います。
講師や内容について色々思うことはありますが、基本的に知らなかった事を学ぶことは楽しいですね。

安藤
posted by トレーナー at 20:39| Comment(0) | 自転車

2012年09月03日

インカレ

8月は忙しさにかまけてブログ更新が滞っておりました。おかげ様で8月として過去最高のご利用をいただきました。高所テスト、シミュレーショントレーニング、アスリートトレーニングともに今後も「来て良かった」の声を聞こえるようサービスに努めて行きたいと思います。

さて、昨日まで地元鹿児島で自転車のインカレ(大学対抗選手権)が開催されていました。昨年もこの話題を取り上げましたが、今年も日大はやはり日大でした。日本大学の凄さは、トラック種目で得点を取りこぼさない手堅さと、ロードでそのリードを活かした展開の巧さだと思います。マークに徹するだけでなく、隙があれば攻め、気が付けば毎年上位に4-5人は送り込み、ロード得点でも加点しています。日本大学が総合優勝し、なんと30連覇を達成しました。

凄いの一言です。母校鹿屋体育大学は、開催地を地元にして挑みましたが、惨敗でまたしても2位。選手はもちろん大会関係者の皆さん、お疲れさまでした。


posted by トレーナー at 10:26| Comment(0) | 自転車

2012年07月04日

エンデューロでの死亡事故

エンデューロとは、元々オートバイなどで行われるラリーとオリエンテーリングが合わさったレース形体で完走を目的とする(Wikipediaより要約引用)

5年前にツインリンク茂木でのエンデューロに初めて参加しました。仮装者がママチャリで走っているそばを、アベレージ40kmオーバーのプロトンが通過。集団走行を経験していない初心者が無理にプロトンにつこうとして急加速、減速を繰り返す。ピット周辺は周りを見ずに突っ込んでくる人や横断する人多数という状態でした。

山に例えると、登山初心者がバリエーションルートに入り込んで後続パーティーの事を気にせずに落石を落としているような感じでしょうか。ちょっとオーバーかもしれませんが、そんな事を感じて「楽しみたい」という気持ちより「危ない!」という気持ちの方が強く、それ以来参加していません。

そして先週末、富士スピードウェイで行われたエンデューロで死亡事故が発生しました。現場にいた訳でもないので因果関係は不明ですが、そろそろ主催者側も参加者側もエンデューロの危険性について考えを改める時期では無いでしょうか?

そもそも、同じコースに同時間帯に全カテゴリー1000人以上を走らせるという事自体が危険性を増していると思います。これは自転車競技に限った事ではなく、同じ競技でレベルの差がありすぎる者同士が一緒に楽しくできる事はまずありません。しかも、ワンウェイのロードコースならまだしも1周6kmの周回コース。加えて完走目的といいながら、各カテゴリーでチャンピオンジャージを用意して表彰対象のレースとなっています。エンデューロではなく耐久レースです。その状態で参加者に譲り合いましょうとか、マナーに頼るのは限界があるでしょう。レベルの差が大きくても数が少なければ別ですが、今回2日合わせて3000名が参加。そのレベル差と思惑を1周6km、幅員20m前後のコースで捌けるはずがありません。

ざっとサーキットコースの貸し切り料が3日で1000万(F1開催などで富士スピードウェイ側と関係の深いフジテレビ主催なのでこんなにかかってない可能性もある)、準備経費人件費をざっと600万としてひとり平均8千円のエントリーで2000人でトントン。大会には3000名が参加と報道されていた事を考えれば、安全対策費にもう少しお金を費やしても良いのではないかと考えてしまいます。そうでないと、いくら事故の責任を問いませんという同意書に承諾していても、あの形式の運営で安全管理義務を怠ったと言われて訴訟されてもおかしくないように思いました。

参加者もマナーは基本ですが、何が自転車の集団走行のマナーなのか、どのようなハンドリング、加速減速が自分の後の選手に迷惑をかけないのかという基本的な事すら経験していない参加者が増えているのではないでしょうか?自転車に限らず登山でも同じですが、基本的に「危ないという行為や行動を、危ないと認識していない人たちが一番危ない」です。

ただ、今の日本の道路事情では集団練習する環境すらないのが実態です。2列での走行自体が道交法違反になるので公道で練習するわけにも行きません。初心者のかたでも、知識として雑誌や指南書で勉強しているとは思うのですが、知識よりも経験がとても大切です。ただ、私も未経験の方が一方的に悪いというつもりも無いので、どのようにしたらそのような人たちに集団走行を教える事が出来るか考えてみました。

とりあえず思いついたのは、競輪場を使ったロードでの集団走行練習会。現在京王閣に所属する選手を多く指導している関係で私も時々指導ついでにバンクを走っています。この件について、支部長クラスの選手にさわりの話をしたところ、京王閣自体は民間なので、協力的との事でした。特に京王閣競輪場は多摩川サイクリングロード沿いにありますし、週末にサイクリストで溢れる尾根幹線の入り口の矢野口交差点からも目と鼻の先です。

集団走行練習だけでなく、多摩サイには、未だに歩いている人の横を声をかけずに、側方間隔も開けないで30km以上ですり抜けるサイクリストも多く、シェアザロードの教育も必要だと思います。

批判ばかりしていても何も進展しないので、自分の出来る事からやろうと思います。

安藤隼人
posted by トレーナー at 13:34| Comment(0) | 自転車