2012年07月04日

エンデューロでの死亡事故

エンデューロとは、元々オートバイなどで行われるラリーとオリエンテーリングが合わさったレース形体で完走を目的とする(Wikipediaより要約引用)

5年前にツインリンク茂木でのエンデューロに初めて参加しました。仮装者がママチャリで走っているそばを、アベレージ40kmオーバーのプロトンが通過。集団走行を経験していない初心者が無理にプロトンにつこうとして急加速、減速を繰り返す。ピット周辺は周りを見ずに突っ込んでくる人や横断する人多数という状態でした。

山に例えると、登山初心者がバリエーションルートに入り込んで後続パーティーの事を気にせずに落石を落としているような感じでしょうか。ちょっとオーバーかもしれませんが、そんな事を感じて「楽しみたい」という気持ちより「危ない!」という気持ちの方が強く、それ以来参加していません。

そして先週末、富士スピードウェイで行われたエンデューロで死亡事故が発生しました。現場にいた訳でもないので因果関係は不明ですが、そろそろ主催者側も参加者側もエンデューロの危険性について考えを改める時期では無いでしょうか?

そもそも、同じコースに同時間帯に全カテゴリー1000人以上を走らせるという事自体が危険性を増していると思います。これは自転車競技に限った事ではなく、同じ競技でレベルの差がありすぎる者同士が一緒に楽しくできる事はまずありません。しかも、ワンウェイのロードコースならまだしも1周6kmの周回コース。加えて完走目的といいながら、各カテゴリーでチャンピオンジャージを用意して表彰対象のレースとなっています。エンデューロではなく耐久レースです。その状態で参加者に譲り合いましょうとか、マナーに頼るのは限界があるでしょう。レベルの差が大きくても数が少なければ別ですが、今回2日合わせて3000名が参加。そのレベル差と思惑を1周6km、幅員20m前後のコースで捌けるはずがありません。

ざっとサーキットコースの貸し切り料が3日で1000万(F1開催などで富士スピードウェイ側と関係の深いフジテレビ主催なのでこんなにかかってない可能性もある)、準備経費人件費をざっと600万としてひとり平均8千円のエントリーで2000人でトントン。大会には3000名が参加と報道されていた事を考えれば、安全対策費にもう少しお金を費やしても良いのではないかと考えてしまいます。そうでないと、いくら事故の責任を問いませんという同意書に承諾していても、あの形式の運営で安全管理義務を怠ったと言われて訴訟されてもおかしくないように思いました。

参加者もマナーは基本ですが、何が自転車の集団走行のマナーなのか、どのようなハンドリング、加速減速が自分の後の選手に迷惑をかけないのかという基本的な事すら経験していない参加者が増えているのではないでしょうか?自転車に限らず登山でも同じですが、基本的に「危ないという行為や行動を、危ないと認識していない人たちが一番危ない」です。

ただ、今の日本の道路事情では集団練習する環境すらないのが実態です。2列での走行自体が道交法違反になるので公道で練習するわけにも行きません。初心者のかたでも、知識として雑誌や指南書で勉強しているとは思うのですが、知識よりも経験がとても大切です。ただ、私も未経験の方が一方的に悪いというつもりも無いので、どのようにしたらそのような人たちに集団走行を教える事が出来るか考えてみました。

とりあえず思いついたのは、競輪場を使ったロードでの集団走行練習会。現在京王閣に所属する選手を多く指導している関係で私も時々指導ついでにバンクを走っています。この件について、支部長クラスの選手にさわりの話をしたところ、京王閣自体は民間なので、協力的との事でした。特に京王閣競輪場は多摩川サイクリングロード沿いにありますし、週末にサイクリストで溢れる尾根幹線の入り口の矢野口交差点からも目と鼻の先です。

集団走行練習だけでなく、多摩サイには、未だに歩いている人の横を声をかけずに、側方間隔も開けないで30km以上ですり抜けるサイクリストも多く、シェアザロードの教育も必要だと思います。

批判ばかりしていても何も進展しないので、自分の出来る事からやろうと思います。

安藤隼人
posted by トレーナー at 13:34| Comment(0) | 自転車
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