2012年06月10日

第32回 日本登山医学会学術集会in福岡天神

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長野県警提供写真をWebから引用

来週末に福岡天神で日本登山医学会学術集会が行われます。17日午前に「高山病になる人ならない人」というシンポジウムでシンポジストを務めさせて頂きます。医師からハイリスクと診断された方が低酸素トレーニングを経て無事に目的の登山を達成できた事例などを含め発表する予定です。
また、17日午後は、市民公開講座が行われます。今回、緊急企画として、5月のゴールデンウィークに発生した低体温症の遭難事例に対し、奥穂高山荘の小屋番で救助に関わった方と、要救助者として低体温症から生還したパーティーのリーダー、5月2日に白馬主稜を登頂していて遭難当時の後方立山状況を把握している国際山岳医を含めた緊急セッション「5月GW北アルプスでの遭難を考える:低体温症,その時何ができるか」を開催します。この事例は、白馬の6名全員死亡のケースと異なり、一人が亡くなり5名が生還しています。
教科書的な綺麗事では済まない低体温症の遭難事例に対し、救助に携わった方と、実際に救助された方も出席していただける段取りとなりました。自然相手の登山は、自分や他人の失敗例から学ぶ事の方が多くあります。失敗例を共有できれば、同じような遭難は減るのですが、失敗を素直に話してくれる方も少ないのも事実です。今回、要救助者となったパーティーの方が出席してくださる事は、大変勇気のある行動だと思います。私たちはその方に対し敬意を持ち、その失敗を繰り返さないように今後の登山へ繋げていけるようなセッションにしたいと思います。

安藤隼人
posted by トレーナー at 00:23| Comment(0) | 登山医学
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