日本のトップや競輪選手といっても世界レベルで見るとまだまだで、トップ選手でも左右のバランスが悪い選手は珍しくありません。低酸素トレーニングは高強度で行うので、そのような癖がごまかしが効かずに、露になります。でも改善点が明らかになる事自体が大切です。
昨日は、初心者へペダリングの力を入れるポイントを掴ませるときのドリルを競輪選手に対して行いました。その選手は、一見きれいに回っているように見えるペダリングでも、「踏む」ペダリングにより外側広筋が発達していましたが、ドリルを入れ「回す」事を意識付け、修正することができました。ドリルによって踏み出しポイントが上支点近くに変わり、普段だと長くキープできない回転数(150回転)が30秒持続できるようになりました。そして、最近の練習で感じなかった大腿直筋がパンパンに張ったと感想を漏らしていました。大腿直筋が張ったということは、その筋肉を使ったペダリングスキルを身につける余地があり、自分のペダリングスキルの幅が増えるということです。
このように、初心者へのドリルがプロ選手に対しても有効な事は珍しくありません。どのレベルの選手に対しても、基礎練習は非常に重要だと思います。私は水泳をしていましたが、水泳では、キックやプルなど部分練習から始まり、その中にも水をキャッチする技術を習得するためのドリルをはさみながら、最終的にコンビネーションへと移行して練習していました。
その反面、私が知る範囲の自転車競技に関わる高校、大学、実業団のチームでペダリングスキルの基礎練習を地道に行っているところは無いように思います。
アジア大会で金メダルを逃してしまった自転車競技としては、指導者の考え方も変わる必要があるでしょう。指導者も目先の最先端のトレーニング方法だけでなく、基礎練習を振り返る必要があるかもしれません。少なくとも私は、基礎を大切にしながら、指導していきたいと思います。
安藤隼人
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