2014年12月25日

「高所テスト」ができた由来

低酸素トレーニングを行う前に必ず行ってもらう、初回のテスト「高所テスト」について、弊社スタッフ安藤がまとめ、論文化しました。そして、その論文が、先日、登山医学vol.34という学会誌に掲載されました。
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“低酸素環境の対する適正と行動適応能力を判別するための常圧低酸素室を用いた「高所テスト」の開発”

今では、基本となっている「高所テスト」ですが、今の形となったのは6年前。試行錯誤の上でできたプログラムです。今回はこのテストができた由来を紹介します。

★「高所テスト」ができた由来

この時期(12月)に特に多い、キリマンジャロ(標高5,896m)をはじめ、日本人が海外で高所登山・トレッキングを行う際、4,000m以上の高度を経験することが多くなります。このような高所では、急性高山病(急激に体内が低酸素状態になることによって起こる、頭痛を主症状とした不調)を発症する可能性があります。

しかし、日本にはこのような高所がないため、事前にその高度を体験したり、高所での行動適応の方法(呼吸や運動の仕方など)を学習したりすることができません。

そこで弊社のMIURA BACE CAMP(常圧低酸素室)を利用して、一般の登山者の方々が実際の高所に出発する前に、“低酸素環境”を体験していただこう。そして低酸素環境に対する生理的な適性や、行動適応の能力を評価し、個々のリスクを知っていただきたい。そう思い作成したプログラムが「高所テスト」です。

このテストは、標高4,000m相当の常圧低酸素室において、登山中に体験する様々な状況をシミュレーションする意味で、安静、運動(踏み台昇降)、および仮眠を行い、その際の動脈血酸素飽和度(体内の酸欠度合)、脈拍数の値。そして、その際の表情や行動、会話の受け答え等、総合的にみて、ひとりひとりの低酸素環境に対する能力を評価するものです。

これまで、多くの方にこのテストを受けていただき、多くのデータが集まりました。この結果を科学的にまとめ公表させたものが、今回の論文になります。このデータを基に、さらに内容の濃いプログラムとなるようこれからも務めていきたいと思います。

もし興味がある方は、次回、論文の概要をアップしますので、ぜひ見てみてください。

宮ア喜美乃
posted by トレーナー at 10:00| Comment(0) | 登山医学
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